【脱プラ・SDGs対応】エコな紙製ノベルティが選ばれる理由とアイデア8選
脱プラスチックやSDGなどのCSR貢献が企業に求められる今、従来のプラスチック製品中心のノベルティを見直す必要性が生まれています。その中で、環境に優しい「紙製ノベルティ」が大きな注目を集めています。本記事では、紙製ノベルティが選ばれる理由から、具体的なアイデアや失敗しない選び方のポイント、制作依頼のステップまでご紹介します。
紙製ノベルティが今選ばれる3つの理由
環境への配慮（CSR・ESGの貢献）
紙製ノベルティ最大の強みは、エコな素材の選択により、企業が社会的な責任を果たす姿勢（CSR・ESG）を明確に示せる点です。
・FSC認証紙
適切に管理された森林の木材を使用している証であり、世界的な信頼性が高いです。製品に環境ラベルの認証マークを入れることができるので、持続可能な資源利用を積極的にアピールできます。
《FSC認証に関する記事はこちら》
・再生紙
資源の再利用に貢献し、循環型社会への取り組みを視覚的にアピールできます。古紙パルプの配合率によっても環境への貢献度が変わり、コストとのバランスを取ることが可能です。
・非木材紙（バガスなど）
サトウキビの搾りかす（バガス）や竹など、本来捨てられる資源を有効活用した素材です。森林資源の保護に貢献できるだけでなく、独特の質感や風合いがユニークなノベルティを生み出します。
《環境にやさしい紙に関する記事はこちら》
コストパフォーマンス
紙製品は、プラスチックや金属製のノベルティと比較して、小ロットに対応しやすく、大量生産における単価も抑えやすいという経済的なメリットがあります。
・初期費用の低さ
プラスチック製品のように複雑な金型を必要としない場合が多く、初期費用を削減できます。
・材料費の安定性
紙の材料費はプラスチックや金属と比較すると変動が少なく、数百〜数千単位で配布する大規模なイベントや展示会などでも、予算オーバーのリスクを低く抑えることができます。
・輸送コストの削減
紙製品は比較的軽量でかさばらないため、大量発注時の輸送費や、イベント会場への持ち運びコストも抑えられ、トータルコスト効率の高い販促ツールとなります。
自由度の高いデザインと加工
既存の規格品への名入れに留まらず、オリジナル仕様での製作が可能です。特殊印刷によって、ブランドイメージを表現したノベルティも制作できます。
＜特殊印刷の例＞
・箔押し印刷
箔を紙に転写しメタリックな光沢を加えることで、紙製品に高級感を与える加工技術です。
・レーザー加工
レーザーで照射して紙を焼き切る加工技術で、約0.3mmの細さまでカットすることが可能です。繊細なカットや削りを施すことで、オリジナリティのあるグッズに仕上げることができます。
・ニス加工（UVクリア印刷）
印刷物の表面をニスでコーティングする特殊印刷です。ニスを絵柄の一部分にだけコーティングしてツヤや透明感をプラスしたり、マットニスとグロスニスを組み合わせて絵柄を表現する「疑似エンボス加工」もできます。PP加工と違いフィルムを用いないので、環境に優しい加工でもあります。
・特色印刷
特定の色を、専用に調合したインキを用いて印刷する方法です。通常のオフセット印刷は、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)の4色のインキで色を表現しますが、蛍光色や鮮やかなパステル色、金銀など、4色では表現しきれない色を表現できます。コーポレートカラーやブランドカラーをそのまま表現したいときなどにおすすめです。
《特殊印刷に関する記事はこちら》
【用途別】人気の紙製ノベルティアイデア8選
ノベルティの種類により、お客様に与える効果は大きく変わります。用途に合わせた人気の紙製ノベルティアイデアをご紹介します。
実用性重視のステーショナリー系
日常的に使ってもらうことで、企業の認知度を維持・定着させる定番アイテムです。
①オリジナルメモ・付箋
デスクワークで最も頻繁に使用されるアイテム。使用する度ロゴやキャッチコピーを見てもらえるため、想起する回数が多く、認知度維持に効果的です。表紙にレーザー加工を施すことで、より特別感のあるアイテムに仕上げることも可能です。
株式会社中央設計技術研究所様
②紙製クリップ
「ファイバー紙」という丈夫で環境に優しい紙からできており、ただエコなだけではなく、しおり代わりに使えたり、書き込みができたりと利便性も兼ね備えています。また、レーザーカットで自由な形に加工してつくるので、通常のクリップとは異なるさまざまな形状のクリップが製作できます。
高野山真言宗総本山金剛峯寺様
③しおり
通常の印刷以外にも、レーザー加工を施すことで、実用性とデザイン性を兼ね備えたアイテムに仕上げることができます。資料やパンフレットに挟んだ状態で配布することも可能です。
株式会社アクトリー様
④卓上カレンダー
年間を通してオフィスに置かれ、長期的なPRが可能です。組み立て式は配布時に薄くかさばらないため、持ち帰りの負担が少ない点がメリットです。
イベント・プロモーション系
短期間のイベントや展示会で、持ち運びのしやすさや強いインパクトを重視します。
⑤紙製ファイル
書類配布に必須なファイル。全面にフルカラーデザインが可能で、広告面積が大きく視認性も抜群です。また、透明なクリアファイルとは異なり、中身が透けないので情報保護に役立ちます。中身を見せたい場合は、トレーシングペーパーのような半透明の素材を使用したり、窓抜き加工での対応も可能です。
オーベクス株式会社様
⑥紙製うちわ
夏場のイベントや展示会で大活躍のうちわ。広告面積が大きく視認性が高いうえ、配布後すぐに使ってもらえる実用性の高さも魅力です。穴開きタイプなら、骨組みのプラスチックを削減できます。
エコ・ユニーク系
環境配慮を強くアピールしたい企業向け。サステナビリティへの意識の高さを伝えられます。
⑦紙製コースター
コルク紙や再生紙など、紙質そのものでエコ感を演出することも。カフェやイベントのドリンクサービスで、手軽に環境配慮を表現することができます。
⑧組み立て式スマホスタンド
紙の状態から立体的なスタンドに変化するギミックがユニークです。利便性と話題性が高いことが特長のノベルティです。
失敗しない！紙製ノベルティを選ぶ際の重要チェックポイント
目的とターゲット層の明確化
ノベルティの仕様を決定する土台となるのは、「誰に、何を、いつ」渡すのかという基本設計です。
【ターゲット層の特定】
渡す相手によって、最適な仕様は大きく異なります。
・企業の経営層や重要顧客向け
高級感のある紙質（厚み、手触りの良いものなど）や箔押しなどの特殊加工を施し、特別感の高いアイテムを選ぶことでブランドの信頼感を高めることができます。
・一般消費者や若者向け
ユニークなデザインや、日常で活躍する実用性の高いアイテムが手に取られやすいです。場合によっては、話題性やSNSを意識することも必要になってきます。
【用途の明確化】
いつ、どんなシチュエーションで渡すのかを明確にすることで、最適なサイズや単価が見えてきます。
| 用途 | 適したノベルティの特徴 |
|---|---|
| 展示会の名刺交換時 | かさばらない、薄いもの。すぐに使える実用性を重視。コスト重視。 |
| イベント・来店特典 | 比較的単価の高いものも可能。持ち帰りやすさも考慮。 |
| 周年記念品 | 耐久性の高い、高品質なもの。企業の歴史やメッセージを込められるもの。 |
予算とロット数の確認
費用対効果を最大化するために、予算内での最適な仕様を検討します。
・仕様の調整によるコストコントロール
印刷の色数（フルカラーか特色か）、紙の厚み、特殊加工の有無などを調整し、予算内で最大の効果を発揮できる仕様を検討します。
・最小ロットの確認
制作する会社によって設定されている最小ロット数と、発注予定の数量を照らし合わせ、単価が最も安くなる発注数を見極めることが重要です。大量発注により単価が大幅に下がるケースが多いです。
紙の選定
ノベルティの印象（高級感、親しみやすさ、エコ意識など）を大きく左右するのが紙質です。目的によって選ぶべき紙が異なります。
・質感（高級感）
記念品や重要顧客向けには、光沢のあるアート紙や、しっとりとした手触りの特殊紙（ファンシーペーパー）で高級感を演出します。
・環境にやさしい紙
環境配慮をアピールしたい場合は、FSC認証紙、再生紙、非木材紙（バガス、石灰石など）を選び、環境意識の高さをメッセージとして伝えます。
まとめ
本記事でご紹介したように、紙製ノベルティは、高い環境配慮のアピールとコストパフォーマンス、デザインの自由度などのメリットが揃った、企業プロモーションに適しているツールです。
ぜひ、この機会に紙製ノベルティを取り入れ、貴社のCSR・ESG貢献とブランド価値の向上を実現してみませんか？
YPGでは、企業様のプロモーション目的に合った紙製ノベルティの実績が豊富です。紙製ノベルティの制作を検討している方やご興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。