「箔押し印刷(加工)」で印刷物にインパクトと高級感をプラス!
箔押し印刷(加工)とは?
箔押し印刷(加工)は、金箔や銀箔などの箔フィルムと金属版を用いて熱と圧力でプレスする加工のことで、別名ホットスタンプとも呼ばれています。
箔押し印刷の最大の魅力は、ロゴやデザイン柄に箔押しをすることによって、通常のフルカラー印刷では表現できない金属の光沢や華やかさをプラスすることができることです。
箔押しされた部分は視覚的にも目に留まりやすく、印刷物に高級感を与えてくれます。
箔の種類
箔は印刷物以外にも様々な分野で利用されていますが、主に印刷物に使用される箔は、定番の金箔・銀箔のほかに赤・青・緑・ピンク・白・黒・パール・ホログラムなどのメタリック系の光沢のある箔、艶消しなどのマット系の箔など、カラーバリエーションも豊富です。
箔押し印刷(加工)のメリット
箔押し印刷を採用することで生まれるメリットをご紹介します。
印刷インキでは表現できない光沢と高級感
箔押し印刷(加工)最大のメリットは、ロゴやデザイン柄に光沢を加えることで得られる高級感です。
シンプルなデザインも、箔押しすることで一気にプレミア感が増します。
箔押し+エンボス加工でプラスαの付加価値を
特殊印刷のブログ記事でエンボス加工についても少しご紹介しましたが、箔押し加工した部分にエンボス加工を加えることで、加工部分が浮き出し、さらにインパクトを与えることができます。
箔押し印刷(加工)の注意点
魅力的な印刷物に仕上がる箔押しですが、取り入れる際には気を付けなくてはならない点もあります。
加工時のズレについて
箔押し加工は、印刷後に別の加工機で作業するため、1mm程度のズレが発生する場合があります。
抜き合わせの際は、ズレを考慮したレイアウトデザインが必要です。
細かい文字や線の再現性は高くない
箔押し加工は小さい文字、複雑な絵柄や細い線などの再現性が高くないため、注意が必要です。文字・線ともに0.2mm以上の太さをおすすめします。
デザイン性よりも読みやすさを重視する場合は、箔押し加工よりもオフセット印刷やデジタル印刷が適しています。
箔の擦れや潰れについて
紙の種類やデザインによっては、箔に擦れや潰れが生じる可能性があります。
また、凹凸のある用紙や広範囲のベタ箔押しは、箔が定着せず穴が開いてしまう箔抜けが発生する場合があります。
裏紙への影響
箔押し加工は、紙へ金属版をプレスして箔を圧着させるため、箔押し加工した面の裏面には凹凸とした押し跡ができます。
また、圧力をかけても紙が破れないよう、0.08mm以下の薄い紙には適していません。
デジタル印刷機でもメタリック印刷が可能
魅力的な箔押し印刷ですが、注意点もあることをお分かりいただけたと思います。
実は箔押し印刷(加工)以外でも、YPGのデジタル印刷機であれば、金や銀などのメタリックカラーが印刷できます。
デジタル印刷でのメタリックカラーは、箔では表現できなかったパステルカラー調のメタリックカラーやホワイトやクリアといった特殊印刷も印刷もできるので、多彩な表現が可能になります。
また、箔押し加工が苦手としている小さな文字や細い線、複雑なデザイン柄も、デジタル印刷のメタリックカラーなら鮮明に印刷できますので、用途に応じて選択することができます。
まとめ
今回は、特殊加工印刷の箔押し印刷(加工)について紹介させていただきました。
紙に「箔」という素材を組み合わせることで金属特有のメタリック感を表現できる箔押し印刷(加工)は、印刷物にインパクトとプレミア感を与える効果的な加工方法です。
また用途に応じてデジタル印刷も選択できますので、提案の幅が広がります。
YPGでは、これまで培った実績を活かし、紙・印刷のプロとして販促に効果的な加工をご提案させていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。