\ 研究ノート / シール・ラベル印刷で始める環境配慮:今すぐできる5つの取り組み
環境意識が高まる中で、「企業として何か環境対策を始めたいけれど、何から手をつけたらいいのか...」と悩む方も多いのではないでしょうか?
実は、企業が日常的に使うシール・ラベル印刷こそ、環境負荷を減らせるポイントの一つなんです。
製品のパッケージや販促ツールに欠かせないシールやラベルを、環境に配慮したものに変えるだけで、 手軽にサステナブルな取り組みを始められます。
この記事では、すぐに始められる5つの取り組みをご紹介します。
持続可能な素材を選ぶ
まずは、何に印刷するか?を見直すことから始めましょう。シールやラベルの素材を変えるだけでも、大きな環境効果が期待できます。
✓おすすめの素材
- ●FSC認証紙:
管理された森林資源から生産された紙で、森林保全に貢献 - ●再生紙:
使用済みの紙をリサイクルしたもので、新たな森林資源の消費を削減 - ●植物由来フィルム:
トウモロコシやサトウキビなどを原料としたフィルムで、石油由来プラスチックの使用を抑える
✓ここがポイント!
プラスチック製ラベルを紙素材に変更するだけでも、環境負荷をグッと減らせます。
特にFSC認証紙は、環境配慮をアピールしやすいので、企業のブランディングにも効果的です。
環境配慮型インキを使用する
シール・ラベルの印刷には、どんなインキを使うかも重要です。環境負荷を減らせるインキを選びましょう。
✓おすすめの環境配慮インキ
- ●ベジタブルインキ:
大豆や菜種など植物由来のインキで、大気汚染物質を削減 - ●ノンVOCインキ:
揮発性有機化合物(VOC)の排出を抑え、空気の浄化に貢献 - ●水性インキ:
溶剤を使用せず、環境や人体に優しい選択
✓ここがポイント!
インキは目に見えない部分ですが、 選ぶだけでエコに貢献できる 重要な要素です。
特にベジタブルインキは環境負荷を抑えながら高品質な印刷が可能です。
水を使わない「水なし印刷」を導入する
通常の印刷では、水と薬品を使う「湿し水」という工程がありますが、これが環境負荷の一因になります。そこで注目されているのが「水なし印刷」です。
✓水なし印刷のメリット
- ●水質汚染を防ぐ:
化学物質を含む廃液が発生しないので、排水処理の負荷が軽減 - ●印刷品質が向上:
水を使わないことで、インキのにじみが抑えられ、より鮮明な印刷が可能 - ●CO2排出量の削減:
環境負荷を減らすだけでなく、エネルギー消費の低減にもつながる
✓ここがポイント!
環境への配慮だけでなく、「発色がキレイ」「細かい文字がくっきり印刷できる」など、印刷品質の向上にもつながるのが魅力です。
小ロット生産で廃棄を最小化
「とりあえず多めに刷っておこう」という印刷スタイルは、環境的にもコスト的にもNG!
デジタル印刷を活用すれば、小ロットで無駄のない印刷ができます。
✓小ロット印刷のメリット
- ●在庫を持たずに済む:
必要な分だけ印刷できるので、余剰在庫を削減 - ●短納期・低コスト:
デジタル印刷なら、版を作る必要がなく、スピーディー&コストダウン - ●シーズンやキャンペーンごとに変更できる:
限定商品や販促ツールもムダなく制作可能
✓ここがポイント!
「大量生産→余ったら廃棄」ではなく、「必要な分だけ作る」ことが環境にも優しい選択です。
環境配慮型ラベルを活用して企業価値を高める
環境に配慮した印刷物を使うなら、その取り組みを消費者に伝えること も大切です。ラベルやシールに、環境配慮の証明マークを入れるだけで、企業の姿勢が伝わりやすくなります。
✓活用したい環境ラベル
- ●エコマーク:
環境に配慮した製品であることを示す信頼の証 - ●FSC認証マーク:
持続可能な森林資源を使用していることをアピール - ●カーボンフットプリント表示:
製品の原材料調達から廃棄までのライフサイクルで排出されるCO₂量を見える化したもの。
カーボン・オフセットとは異なり、排出量そのものを「測る」取り組みとして活用されます。
✓ここがポイント!
「エコな企業」としてのブランド価値を高め、環境意識の高い消費者にアピールできます。
まとめ
シール・ラベル印刷は、環境対策を手軽に始められるポイントのひとつ です。
- ●持続可能な素材を選ぶ
- ●環境配慮型インキを使う
- ●水なし印刷で廃水をなくす
- ●小ロット生産で廃棄を減らす
- ●環境ラベルを活用してブランド価値を高める
印刷方法を少し変えるだけで、環境への負荷を減らしながら、企業の取り組みをアピールできます。
「まずは何か始めてみたい」と思ったら、ぜひお気軽にYPGにご相談ください!